2017年8月7日月曜日

天神祭

この初夏、初めて天神祭に行った。

しかしご縁ゆーもんは、すごいもんやなぁ。たまたま僕のはすかいで飲んではった街の先輩が誘ってくれたから天神祭に行けたもんやからなぁ。

僕は京都に馴染みのお店が四軒しかない。馴染みゆーても相手さんはどない思てるか知らんけどこっちは馴染みにしている。祇園「てるこ」先斗町「百練」千本日活「焼肉江畑」それと烏丸「楽庵」の4軒しか知らない。その一軒の楽庵さんで日が暮れた京都の夜を楽しんでいたらとなりでえー感じでおちょこ上げ下げしてた梅宮辰夫と仲良くなり、よくある感じで名刺交換した。その、街の梅宮辰夫は祇園祭と大阪の天神祭の顔役で祭りの中心に鎮座しているみたいやが、僕はその時は酒の席やから「凄いですなぁ」と、返していたが、その梅宮辰夫さんが「天神祭においで、えー船に乗らへんか」と、誘われたがその船が天神祭ナンバーワン格上の船やった。

天神祭の船は100ほど出してる。そのうち1つだけ大阪天満宮の神様と(神輿)一緒に乗る船がある。天神祭の歴史は何百年とあるが今年初めて関係者以外に乗ってもらおうと14席だけ乗る権利が出た。それに乗って天神祭、楽しまへんか。

話の意味はわかってたけど、いざその現場に行ったら足震えた。

僕たちが乗る船は儀式のオンパレードで、天神祭の船に大阪天満宮の神輿を乗せるんやが、その神輿が2トンあるから巨大クレーン車で神輿持ち上げ乗せたら神主さん、巫女さんの儀式が永遠に続く。出航しても儀式は続く。天神祭のおきまり「大阪締め」は、こっちからは絶対にしない。企業船は無視。天満宮の関係する数船だけしか「大阪締め」はしない。そして驚いたのは天神祭の花火は、僕の乗ってる船が通過するタイミングで上げる。この船には神様が乗ってるから、この船に町衆が花火上げると。そやから船に乗ってる間はずーっと花火。えらい船に乗せてもらった。

こんな凄い船になんで俺が乗ってるねん。

あまり、深くは考えんと、このご縁とこの梅宮辰夫が「兄さん、兄さん頑張りや」と、言っているのだろう。

男が、さらにえー男になる道はキツイ山道みたいなもんやで。休む間あらへん。

梅宮辰夫に、えー答え出さんとこの恩返しできへん。

人生で、1番の花火を見た。

大阪やなくて、ナニワの花火。

いつか俺も花火上げる。

2017年の夏よ。