2021年12月24日金曜日

空模様が悪くなる前に

昨夜、なぜか急に神戸に帰りたくなった。家のベランダから見える海が見たくなった。そして電車に乗って、神戸まで90分くらいの短い乗車時間だから旅とまでは言わないが、電車に揺られボーッとしたかった。阪急河原町に最終が11時発、これを逃せばあきらめると。ダッシュで後片付けをしギリギリ阪急に飛び乗った。そのまま阪急で梅田まで行き神戸線に乗り換え三宮でJRで塩屋まで帰ろうと。ところが烏丸に着いた瞬間、地下鉄に乗りかえJR京都駅に行き一気に乗り換えなしに塩屋まで帰る方法もあると考えつく。阪急やと梅田から三宮まで時間がかかるし少しだるい。それなら京都駅から座ったままダイレクトに塩屋までの方がいいと決断し烏丸で飛び降りJRで。構内のコンビニで酒を買い小さな旅気分だ。いいぞ、いいぞ。
 
塩屋に着き駅前の立ち飲み屋で一杯飲む。地元のツレもいて、なにを話したか一切覚えてないが、久しぶりに地元に帰り、そのタイミングで出会ったツレと乾杯する。いい時間やなぁと。まあ、いろいろあるが幸せよ。
 
1枚目 先日、まさかの歌舞伎役者がお店に来てくれた。祇園と宮川町の芸妓さんとご一緒に。仕事が終わり自転車で四条大橋を渡り大黒湯へ行く時に南座が見える。あー、いつかこの四条大橋を渡り歌舞伎役者が俺のお店に来てくれへんやろかと思っていたがホンマに来てくれた。中村鴈治郎さん。扇千景さんの息子さん。それが偶然にも宮川町の芸妓さんが昔、神戸時代に母のご縁で俺のお店に来たことがあり話が盛り上がった。お母さん、見て欲しかった。
 
2枚目 夏になると毎年咲く桔梗が秋になると全てがなくなり球根だけになる。その何もない鉢に小さな雑誌と苔が息づく。それを眺めているだけで心が安らぐ。
 
3枚目 昨夜、塩屋の立ち飲み屋で会った地元のツレ。髪型とかマフラーの結び方とかお洒落満載なヤツ。かたや俺はユニクロのスエット。
 
4枚目 住んでる時は、この景色は日常やったからなにも思わなかった。が、京都に住み、たまに帰ると本当に素敵な景色やなと今さらながら思う。冬の海は静か。起きて風呂に入りアイロンがけをして時間がないからすぐに家を出る。
 
5枚目 地元の肉屋さん。ここの焼豚は美味い。一本買い、今夜はクリスマスやから焼豚を特別メニューにしよう。売れ残ったら、まかないのラーメンに。

2021年12月10日金曜日

路地奥にある焼き鳥屋

先日の休日は神戸にスノーボードの板と京都に持ってきたけど読まない本をつんで月曜日の夜レンタカーして帰り昼すぎには神戸を出発し、京都に帰る。車があるから神戸の塩屋の家の近くにあるホームセンターと「めぐみの郷」という地元の野菜を売ってるマーケットで買い物。その前によく行ってたスーパー銭湯「月の湯船」に1時間。5時前に京都に着き6時から京都駅南にある焼き鳥屋「せせり」で1人晩酌。少しツライ事があり、足取りも重たくなかなか1人晩酌を楽しむ気持ちにスイッチが入らなかった。しかし、こんな時はこう気持ちを切り替えていけば大丈夫だと今までの経験から生み出した言葉があるのだ。
 
「まだお前は幸せ」
「ここは1発全てを忘れ、好きなお店でええ酒飲む」
 
で、ホンマに焼き鳥屋さんでたらふくお酒をいただき、全てを自分の未来への大切な教訓を学べたと思えてきた。悩んでも仕方ない。
 
1枚目 ホームセンターのコーナンでとある台を作る。とある台とはお店の作業台がやや低い。それのかさあげ。腰への負担の軽減。
 
2枚目 塩屋のスーパー銭湯「月の湯船」ここの露天風呂の名前から息子の名前の一文字を考えた。電気風呂もジェットバスもないが露天風呂は白濁湯のガチ温泉。大好きだ。
 
3枚目 京都駅南にある焼き鳥屋さん「吉田山せせり」とにかく全て美味い。京都に来て初めて出来た馴染みの店となる。ご主人さんとは銭湯仲間だ。
 
4枚目 じっくり見て欲しい。山椒を振りたくなる。
 
5枚目 昨日、洗濯機を回し洗濯機がピーピーと出来ましたと言うから蓋を開けたらポケットに入れてたメモ用紙も一緒に回してたというアルアル話し。
 
男一人暮らしのつらさが身に染みる瞬間だった。

2021年12月7日火曜日

嵐山まで行かなくとも

紅葉が美しいと今更ながら思うようになった。
 
京都に来て、紅葉の話題をよく聞くようになった。嵐山とか南禅寺、東福寺、御所の紅葉が綺麗だとお客さんから聞く。先日、出町柳までリハビリしに行く整形外科でトレーニングしながら、そのリハビリ室の窓から見える北山か東山かわからんが少し離れた山に薄っすら紅色と銀杏色の、いやこれからさらに赤くなるような秋らしい景色を見て、なんだか秋はいいなぁと。そう思えば鴨川沿いの木々や高瀬川にも紅葉がそこにある。そこらじゅうの葉っぱが紅葉やなと。
 
お店は、忙しかったりサッパリやったりよくわからない。最近、ブログを読んでいますと以外なお客さんから言われ本当に嬉しい。少しでも毎日書きたいと思うが、こうやってゆっくり書くのも大切な時間だ。特に今日のような雨の休日の喫茶店で書くそのひと時。日々の暮らしに全てを忘れられる時間は大切だと思う。
 
お金は全く貯まることなく支払いに追われてマジブルーのオッサンの秋の暮らしフォトグラフィーを5枚紹介しよう。
 
1枚目 塩屋に帰る須磨からの車窓の1枚。冬の空丸出し。海が冷たい。幼稚園の頃、この太陽の光の下に神様がいると信じていた時代があった。
  
2枚目 神戸に帰らなあかん用事があったからお店が終わり河原町から三宮まで阪急。それからJRで塩屋に帰る途中の大雨の夜、神戸駅で下車し大好きなBAR「一宮」に行く。大雨の夜、一人で傘をさし駅からBARに行く俺。かっこいい。
 
3枚目 四条烏丸にある東急ハンズにぶらりと立ち寄る。キッチンコーナーで無水鍋を見た。これでご飯を炊きたい。梅宮辰夫な俺。いつか買いたいのが今の俺の夢。
 
4枚目 とある休日、電車に2時間ほど乗り下車した駅でレンタカーを借り遠くの岬まで海を見に行く。そこまではカッコ良かった。渋く黄昏ていたその後、背後から停車した車の中から出てきた福田和子みたいなオバハンにつかまり、遠くに見える灯台のストーリーを聞く。だんだんそのオバハンが福田和子に見えてきた。それも旅の思い出。
 
5枚目 秋の高瀬川。高瀬川という川の名前は東の神田川に対抗出来ると思う。もし、何かの違いで高瀬川が「淀川」なら。うーん、なにか違うぞ。
 
余談だけど、50回に1回の確率でコンビニのレジにとてつもない美魔女がいる。そんな美人に出会えた俺がついていると、思う。