2020年2月28日金曜日

京都

先輩が「泰三君、僕のお店と同じ会館やねん。二階やけど、イケると思う」
 
場所は阪急河原町駅から徒歩30秒の抜群のロケーション。それまで御所南と西洞院の物件見たけどピンとこなかったが先輩が見つけてくれた物件は最高というか、京都でこれ以上のロケーションはない。ただ二階で4坪というのがアレやが、そんなものはこのロケーションがカバーしてくれる。京都のスーパーど真ん中。この瞬間に物件探しは終わり資金繰りへの作業に入ってるのが、現状です。思い返せばすぐに物件が見つかった。
 
報告です。
 
今のお店は3月26日の木曜日が最後の夜です。
 
神戸で23年してました。
 
人生一度きり。
 
人は歩くとき、前にしか歩かない。経営も同じやと思う。過去を忘れ未来をつかむチャレンジも必要やと思う。
 
ただ、京都移転の軍資金が1円もない事実。成功する人は、だいたいこんな感じやと言い聞かせてる。

2020年2月23日日曜日

セカンドステージ

神戸の街に魅力がなくなっていく空気は何年も前から感じていたし、これからこの街で生きていくにあたり、このままではこれ以上売り上げが伸びることはほぼ不可能やと本気で感じていた。このままでは破産するのは時間の問題やとは確信していた。確かに餃子の評判はいいがそれと経営とはまた別物やと。もうこの神戸にとどまる気は薄れていき未来が本当に不安になり正直に言うと、税金、保険が未払いでどんどん滞納している。
 
もう、この街ではやっていけない。神戸を離れると決意したのは昨年の11月。金は1円もないがこのままでは破産する。それに拍車をかけたのはこの神戸の街になんのポリシーもない餃子屋が増えてきた。もう一言言うなら「お客さんにウケる餃子を作っている」餃子屋ばかりな事実にうんざりしてしまった。こんな街ではやってられんわ、と。私は違う。
 
この味で良かったら来てください、やねん。
 
こいつらとは目指すステージが違う。一緒にされたくない。
 
移転先の場所をいろいろ考えた。大阪、東京、博多、名古屋はよーわからん、金沢も考えた。広島も。だけど、俺にとってこの街以上に魅力ある街、勝てる街はなかった。京都。大好きな京都以外やりたい街はない。京都で1番の餃子屋を目指す事に亡くなった母は反対しないだろう。
 
実は数年前からいずれ京都でお店したいとうっすら思っていた。京都に通い、友人や先輩も出来て「泰三くん、京都でやったら絶対流行るで」と言われた。しかし支払いに追われて軍資金なんか1円もない。
 
だけど11月に決意しそれから京都の先輩のバッキーさんにその旨を伝え、京都に通い京都の地理から覚え自転車借りてうろうろ周り七条、五条、四条、御池、御所の土地勘からまずは覚え事あるごとに京都の街に通いどこかに必ずチャンスはあると走っていた。
 
そしたら先日先輩から連絡あり「泰三君、ちょっとなぁ、ええところが空くんや。家主、知り合いやからとりあえずおさえたからな」と、2週間ほど前に電話が、かかってきたのだ。

2020年2月5日水曜日

京都の渋い餃子屋へ行く

いいのかアカンのかわからんが、流行りの餃子屋なんか全く興味ない。僕が大好きな餃子とは、地元に愛され、ビールと餃子でええのや、な餃子屋が気になる。そんな餃子屋が京都は北野天満宮スグそばにあると知り昨日行ってきた。
 
昼の12時に京都駅に着き地下鉄で四条まで行き、それから錦市場を歩いて京都で3人しかいない友人のバッキーさんがしてる食堂まで行き自転車借りて北野天満宮までチャリで走らした。京都の土地はまだよーわからんからポケットに地図入れて、まずは御所まで行きそれから御所西を北に上り北大路を西に行くと北野天満宮が出てくる。しかし御所の辺りは品のある街やな。
 
何度も迷ったが、またそれもよしやと思う。迷い知らない道を往来することにより道を知る。なんや人生みたいやな。京都の道は面白い。古美術の街、木材の街、法律家の街、道筋で街の顔が変わっていく。
 
北野天満宮の参道からはずれた路地に一軒のバラックのボロボロの小屋が僕のお目当ての餃子屋。マジボロボロ。そのボロボロがたまらなくいい。汚い暖簾をくぐるのにワクワクする。いったい店内はどうなってるねん、と。ボロボロの外観と同じく店内もボロボロでテーブル2つだけ8人しか入れない。メニューには餃子とラーメンだけで店主のコメントが一言「やる気がなくなり次第店しめます」と。焼飯と餃子をたのんだ。店主は70手前のオッさん。無口。愛想ほとんどなし。それがいい。餃子は注文したら包み始めるスタイル。ニンニクがパチンと効いてニラがいい感じ。ヤケドするほどの熱々餃子。大好きな西明石の「ぎょうざ一番」と同じ感じの味。美味い!大好きな餃子や。また来たい。
 
今日の目的は半分は終わった。それから錦市場にへと自転車で帰る。京都は平野やから自転車がいいなぁ。地図見ながら、御所を基準に帰る。途中に銭湯に行くのは最初から決めていた。御池の一本北に「玉の湯」がある。そこでゆっくり温もりバッキーさんの食堂に戻りバッキーさんと飲む。日没後、もう一つだけ用事があった。それは京都で今一番流行ってる「歩兵」の餃子屋の行列を見にいかねば。バッキーさんに、ここから自転車でどのくらいですか?と聞くと「10分もかからんし」と。ちょっと見てきますわわ、と四条大橋わたり祇園に行き歩兵の行列見てきて食堂に戻り、そこから京都の美魔女たちも参入してもう酒もゴキゲンに。
 
11時に京都駅やから少し時間あったから西京極にある「蛸八」でバッキーさんと2人酒してMKで京都駅。
 
姉さん六角蛸錦
 
この歌を覚えてみよう。