2024年2月27日火曜日

冷酒が美味い

外人さんがお店によく来るようになり冷酒が少しずつ売れるようになった。外人さんは日本に来たらやはり日本酒にトライしたくなるのだろう。もし俺がスペインに行けばcava(スパークワイン)を飲みたい。

お店に置いてるメインの冷酒は長野の飯山市にある角口酒店の「雪明かり」

この冷酒は野沢温泉に滑りに行った時に見つけた日本酒だが、サラッとして柔らかい。だが、この一択だけじゃと家の近くにある冷酒がおそらく京都一のセレクトされた「タキモト」という酒屋で、いわゆるジャケ買いで定員さんにアドバイスは一切聞かず直感で選び購入する楽しみが増え、今ではお店に常備4種の冷酒をスタンバイするようになった。

いろいろ飲んでみると、今までは抜栓した時がフレッシュで1番美味いと思っていたが以外や抜栓して日が過ぎると味に丸味が出だしマイルドに変化する楽しみや、美味すぎてツルツル飲んでしまうファンキーな飲み方、お米からどうやってこんなにも美味い味まで持っていったのか不思議に思いながらのむ酒。

が、つい飲みすぎで翌朝、二日酔いでベットから出れず全ての自分に対する甘さの自己嫌悪の沼に落入り「もう今夜は一滴も飲まない」となる。そうして一日お酒を抜くとまた次の日の冷酒が美味い。

その冷酒は、毎夜の賄いの時、餃子と一緒に飲む。

そんなこんなで昨夜は冷酒を飲みすぎた。

二日酔いの日は、自己嫌悪でじっくり自分と向き合えるメリットもあるが…

57にもなってるが反省ばかりの人生だなと。 

それでも今は美味しい餃子と冷酒の楽しみが増えた。

2024年2月21日水曜日

雲海の中で

時計を見ると3時を過ぎた頃だった。早く下山しないと宿まで帰るリフトに乗れなくなるぞ。もう少しここで過ごしたいが帰ることにする。たのんだ白ワインがたまらなく美味い。信州ワインだ。また来年、そう来年までさよならとしよう。しかし志賀高原はたまらんなぁ。

太陽が差し真っ青な空と残雪の白と木々の緑のコントラストが美しい。数枚シャッターを切る。さあ下山としよう。ゆっくりと林間コースを滑る。林間コースの楽しみ方は板と雪との会話を板から伝わる雪面とのビートを体感する。リズミカルに流れる木々。コース脇のオフピステを削る。細かいターンでジグザグの林道を対話する。速度が出ないからこそ林間を楽しむ。

時間も時間だし滑っているのは僕1人だけだった。滑った時間はたった10分くらいだが志賀高原の林間を独占できた贅沢な時間だった。

林間コースが終わり、だだっ広いブナ平コースに出た。下山したから標高も下がった。そうすると雲海の中に入りさっきまで晴天だった空も気がつけばまた灰色の中、つまり雲海の中に突入したのだ。

ブナ平は適度な斜度とかなりワイドなコース幅で気持ちよくカービング出来る。さあ、少しぶっ飛ばして帰ろう。

その瞬間、雲海の隙間から太陽が差した。

志賀高原 2日目

午前中、山頂まで行き寺子屋エリアを一本だけ滑りレストハウスでダラダラ過ごした。それから林間コースを下りジャイアントまで。またそこのレストハウスでまったり過ごしたら3時あたりになり仲間たちはゆっくり宿へ帰る。俺もそうするつもりだったが、せっかくやしもう少しくらい滑らなもったいないと思い「もう一本滑るわ」と1人でリフトに乗りに行った。

リフトを降りて帰るつもりがもう一本登り、そこにあるカフェでワインを一杯飲んで少し自分の時間を作るのも悪くない。よし、もう一本上がろう。

リフトで上がり東館山へ。それまで雲空で灰色の世界だったが山頂はどうやら雲海の上で雲ひとつなくまるで悪天候だった下界が嘘のようだ。真っ青な空だ。

思い切って滑りに行ってよかったよ。

白ワインを飲んで1人の時間を作った。

2024年2月20日火曜日

志賀高原

毎年恒例のボード仲間と過ごす志賀高原ツアー。宿も定宿のサンバレーにある「志賀の湯」ここはご飯は美味い、温泉は掛け流し、若女将はべっぴんさんで優しくリフトまで0分。だからもう10年以上毎年来ている。志賀高原に来ているのか、志賀の湯に来ているのかわからないほど魅力がありここに来たくなる。

スノーボードのテクニックに対する向上心はあるにはあるけど、気持ちよくターンが出来たらそれで充分。雪が降るレストハウスでコーヒー飲んで本でも読んでゆっくり過ごす。ビールを飲む。それだけでも楽しい。

乗っているボードの板も20年以上昔の古い板を愛用している。これはボード仲間の松本さんからいただいたロシュニョールのアルペンの板でデザインもレトロで可愛い。もう新しい板は買いたいとも思わない。これがいい。むしろ、このレトロな板でカリカリのカービングターンを決めたい。俺の古いツレのサアーフアーで、宮崎で俺が教えた餃子を売っている奴がおるねんけど、そいつが宮崎の海でえげつない波のパイプをライドしている写真が宮崎空港に飾られてるほどの腕前のサアーフアー。一度そいつに宮崎に会いに行った時「泰三、板なんかなんでもええねん。こんなボロボロの板でバチっと乗るんがかっこえーねん」とボロボロのヤフオクで8000円で買ったサァーフィンの板を宮崎で見せてもらったことがある。俺はそのスタイルや生き方に俺も共感した。だから俺もそれ以来このレトロなロシュニョールの板を大切に乗るようにした。新しい板を買いたいとも思わない。それをカッコいいと自己満足している。

せめて趣味の世界は自由でいたい。

2024年2月11日日曜日

びっくり

昨夜、外人さんのお客さんが1人で来てくれた。
美味しい、美味しいと餃子を食べてくれたが驚いたことにその外人さんがスマホを俺に見せこう言った。

「とても面白いです」

そのスマホを見ると俺のブログが英訳されていた。まさか外人さんが読んでいるとは!

聞くと英訳アプリで変換しているから少しニュアンスが違うとこはあるが面白いと。

予想外とはこの事。素直に嬉しい。

2024年2月9日金曜日

白いTシャツにリーバイス

中年のオッサンになると服装にその人の生き方が現れると思う。

完璧なオシャレ、金の匂いがプンプンするオシャレ、季節の気温に合わせただけのオシャレ、ユニクロやノースフェイスでまとめたオシャレ。俺もお金があればオシャレしたいがついユニクロでなんとかまとめてしまう。ダサい俺。いつかお金に余裕があればオシャレしたいなと思うが本当に服が好きならお金がなくてもそれなりにオシャレを楽しめるのだろう。それすらしない俺。しかも俺は昔の雑誌ポパイで育った世代やから1番かっこいいオシャレは白いTシャツにリーバイスの色褪せたジーパンやと今だに思っている。その時が来たとき、少し日焼けした肌に嫌味のない筋肉が胸と腕にまとわり、そのセクシーな身体からは薄くタクティクスのシャワーコロンにつつまれ優しくオンナをいわす。

いくら完璧なオシャレでも裸になったとき、たよりない体ではアカン。そんな30年前の底辺な考えがある俺。

それでも少しはオシャレしたい。先日、ホンマに久しぶりにユニクロ以外の服を買った。お店からすぐの四条河原町にあるZARAのショーウィンドウに飾っていたマネキンのコーディネートに心が惹かれ、それを写メしてそのままZARAに入り3階メンズコーナーに行き、先ほど写メした携帯を見せ「何も考えずこのまま全てください」と伝えた。

そしてZARAのにいちゃんに「今日からユニクロを卒業してZARAと契約する。ユニクロは下着と靴下だけにします」と宣言した。ZARAのオシャレなにいちゃんは「僕に任せてください!」と言ってくれた。嬉しい。

このコーディネートで春先に、丹波あたりの手打ち蕎麦屋、千本の焼肉「江畑」、御所西の「サルティバンコ」あたりで胸がパンパンにふくらんだお色気ピンクなドキドキするミセスと白ワインを飲むのが57歳の男の夢。セーターの下から少しだけシャツを出すんやな。ヨシヨシ。

こんな事を考えているから、俺は出世しない。

2024年2月7日水曜日

Re: 三千院

iPhoneから送信

> 2024/02/04 12:47、古屋泰三 <taizo.1016.gyoza@icloud.com>のメール:
>
> 出町柳から電車に乗り終点で下車。それからバスに乗った。どんよりとした曇り空。三千院で降り三千院へと歩く。さすがに平日の冬の3時あたりのせいか人はまばら。入り口の門前には京都で有名な漬物屋が数軒つらなり、さすが三千院だなと。垣根にはびっしりの苔。寺院に来ると美しい苔を見る事がある。それだけで気分が盛り上がるのはどうしてだろう。
>
> お金を払い寺の建物に上がる。誰もいなかった。広い畳の先に綺麗に整理されたお庭が広がる。誰もいないから畳にゴロンと横になり目をつぶってみた。それから進路を歩くと名前のわからない仏像がありそこで建物から出る。そして杉のような大きな木が並び、導かれるようにその小道を歩くと小さなお堂が現れた。そのお堂は数段上がると中が見えそうなので、なにがあるんだろと階段を上がった。
>
> そこには大きな阿弥陀如来が静かに鎮座されていた。少し暗いが阿弥陀如来のお顔がじっと俺を見ている。薄く開いた半目で俺を見ている。
>
> 俺はその目を俺からも見たい。
>
> 阿弥陀如来の目を探した。すると女性の声で「阿弥陀如来さんはなにをゆうてはりますか」と聞かれた。それは、その阿弥陀如来のそばで三千院で働く案内人のお姉さんだった。
>
> 「ゆっくり話してくださいね」
>
> 俺は、話しかけられているか、私が阿弥陀如来に問いかけてるかわかりません。ただ、全てお見通しにされているのは確かです。と、答えた。
>
> お姉さんは「今日はきっと阿弥陀如来さんに導かれこちらまで来られたんですよ。この上にお不動さんもおられます。よかったら」
>
> 三千院には不動明王もいるのか。俺は不動明王を崇拝している。毎日、真言を唱えているほどだ。俺は胸がわいた。阿弥陀如来堂を後にし、お不動さんに向かって歩いた。
> <image0.jpeg>

2024年2月6日火曜日

不動明王

大好きなプロゴルファーのジャンボ尾崎こと尾崎将司がここぞというパッティングやシーズンオフの時に寺にこもり護摩修行の際、不動明王の真言を唱えると聞き、俺もそれを真似するようになった。俺は家系がクリスチャンだが、こだわりはない。日本人だからやはり仏様の教えが身近に思う。出勤する前にアイロンをあて、さあ家を出る際に真言をとなえ、仕事が終わり大黒湯のサウナの中で心が無になった時に自然と真言が心に現れ唱える。不動明王の言葉。もちろん不動明王についても少し知識もつけてはみた。あの、不動明王の厳しいお顔は俺に対して怒りの表情か、あれいは俺を守るため俺の代わりにあの怒りの顔で他者を蹴散らせているのか。

そんな不動明王が三千院にあるとは知らなかった。大好きな三千院に、大好きな不動明王があるとは。不動明王さんが鎮座するお堂に入る。お不動さんはやや遠くにあり表情がよく見えない。それでも、そこに三千院の不動明王がいる。俺は無心になんども真言を唱えた。

なまくさんまんだばさらなん
せんだまかろしゃだ
そはたや
うんたらたかんまん

もういいだろうと唱えおわり、記念になにか買おうとお守りを選びお金を納めた。お寺のお坊さんがいた。お坊さんに感謝の気持ちを伝え、俺は心が無になった時、心のどこからかはわからないが真言を唱えますと伝えたらお坊さんはこう言った。

真言は心が無になった際に出るのではないのです。心が弱い時、迷い、不安、助け、そんな時に真言が現れ不動明王さんが、その真言であなたを守ってくれる。あなたが真言を求め不動明王に助けを願う時、真言が現れるのです。

なるほど。三千院のお坊さんが言うなら間違いない。では、真言の語の意味、例えば「なまくさんまんだ」とはなんなのですかと聞いた。お坊さんは「意味などないです。なにも思わず唱えてください」

結論から言えば、今日、ここ三千院に来てよかった。図書館が休館日でよかった。そして今日、なぜ三千院に来たのか。俺が三千院を選んだのは確かだが三千院に呼ばれたような気もする。すっかり大原は夕刻を迎えようとしていた。

バスに乗り出町柳まで。出町柳でスーパーにより牡蠣を買い今夜は家でカキフライにしよう。

2024年2月4日日曜日

三千院

出町柳から電車に乗り終点で下車。それからバスに乗った。どんよりとした曇り空。三千院で降り三千院へと歩く。さすがに平日の冬の3時あたりのせいか人はまばら。入り口の門前には京都で有名な漬物屋が数軒つらなり、さすが三千院だなと。垣根にはびっしりの苔。寺院に来ると美しい苔を見る事がある。それだけで気分が盛り上がるのはどうしてだろう。

お金を払い寺の建物に上がる。誰もいなかった。広い畳の先に綺麗に整理されたお庭が広がる。誰もいないから畳にゴロンと横になり目をつぶってみた。それから進路を歩くと名前のわからない仏像がありそこで建物から出る。そして杉のような大きな木が並び、導かれるようにその小道を歩くと小さなお堂が現れた。そのお堂は数段上がると中が見えそうなので、なにがあるんだろと階段を上がった。

そこには大きな阿弥陀如来が静かに鎮座されていた。少し暗いが阿弥陀如来のお顔がじっと俺を見ている。薄く開いた半目で俺を見ている。

俺はその目を俺からも見たい。

阿弥陀如来の目を探した。すると女性の声で「阿弥陀如来さんはなにをゆうてはりますか」と聞かれた。それは、その阿弥陀如来のそばで三千院で働く案内人のお姉さんだった。

「ゆっくり話してくださいね」

俺は、話しかけられているか、私が阿弥陀如来に問いかけてるかわかりません。ただ、全てお見通しにされているのは確かです。と、答えた。

お姉さんは「今日はきっと阿弥陀如来さんに導かれこちらまで来られたんですよ。この上にお不動さんもおられます。よかったら」

三千院には不動明王もいるのか。俺は不動明王を崇拝している。毎日、真言を唱えているほどだ。俺は胸がわいた。阿弥陀如来堂を後にし、お不動さんに向かって歩いた。

2024年2月2日金曜日

叡山電車

スマホで位置を調べ府立図書館に向かうと、前に行った京セラ美術館の向かいにあった。ところが入り口を探すと「本日休館日」のチラシが。もちろん休館日をスマホで調べたが僕の調べ方が間違えていたのか。こんな初歩的なミスをする俺。もしこれが初デートなら一発で点数が下り取り返しがつかないだろう。1人でよかった。腕時計を見ると時刻は2時前。ならばと三千院に行き先を変更する。地下鉄東山駅から三条京阪へ。そこから出町柳まで行き叡山電車に乗り換え八瀬比叡山口駅。そこからバスに乗り三千院だ。ヨシヨシ。それも悪くない。どうせ予定なんかないし一度は行ってみたかった三千院。京都大原三千院のイントロが何度も頭で流れ始めた。少しお腹がすいていた。出町柳に着きシズヤのパン屋があった。サンドイッチとコーヒーを買い電車を待つ。こんな時があるからオリンパスのペンのカメラでフォトウォークを楽しむぞ。

冬の昼下がり
出町柳
三千院
サンドイッチと缶コーヒー
オールドデジタルカメラ

ユニクロ野郎な俺だが、京都を楽しむ。