何時に甲子園に行ったらいいか分からない。どこに座ったらいいか分からない。いったい席はいくらか分からない。広陵と天理なら母子家庭の中村君がいる広陵やから三塁側がいーなぁ。
とにかく40年ぶりの高校野球の甲子園。わからない。
阪神甲子園球場の改札出たらもはや少年野球の子供がユニホーム着て甲子園についたばかりのグループがいたり、家族連れ、ギャル、ありとあらゆる人が甲子園球場にぞろぞろと歩いている。オレは早歩きでとりあえず甲子園球場に向かっていたら球場のアナウンスが聞こえた。「間も無く特別自由席が売り切れます」なんかわからんけど、早歩きからダッシュに変わり猛ダッシュで走った。リックのファスナー開けて財布探しながら。なんでこんな時ってファスナーがファスナーの布はしに食い込むんやろか。
特別自由席ってどこなんやろか？チケット手に8号門から入りくださいと教えてくれたから8号門に向かい入場する。門から席までに売店が並びもはや人がたくさんおって活気あふれて高校野球グッズショップも行列や。さあ、まずは席の確保や。特別自由席ってほんまに「特別」やった。バックネット真裏やないか。後方には解説シートがあり古田の姿もすぐそこに見えた。席はほぼ荷物が置いてあり空席あらへん。参ったなぁ。一つ空いてたから座ったらおばちゃんが「椅子の下見てみ」カバンが置いてある。あーどないしよ。と、探してたらまた一つだけ荷物がない。その空席の隣に座っていたにいちゃんに「空いてますか」と聞いたら大丈夫です。よっしゃ確保や！しかも席の前は通路やから人の頭が全くないから視界良好。これで2000円って。
しかし、甲子園っていーなぁ。試合の開始前やからグランドの整備している。砂埃が立たないよう巨大なホースで土を湿らしているが、その散水すら美しい。職人技なのだ。
この夏、甲子園のヒーローは広陵の中村君。中村君がグランドに現れた。スタンドからあふれんばかりの拍手と口笛が鳴り響く。
試合は、中村君の大活躍で広陵が勝った。2本もホームラン打ちいい試合やった。
席の並びにおった土建屋の方とも仲良くなり「また来年ここで会おう」と約束して第2試合は見ずに球場を出た。小腹空いたから駅までの道沿いにある食堂でビール飲んで興奮を再確認する。あー甲子園最高やったなぁ。また、来たい。
それから塩屋に帰り、月の湯へ行き甲子園の第2試合をサウナで見てサティで弁当の食材買い帰宅して晩ご飯作ろうとしたが包丁置いて駅前の食堂「しろちゃん」に久しぶりに行き大将とママさんと下の子と4人でおしゃべりして生ビールとチューハイ2杯飲んで家に帰りベットでそのまま寝てもたわ。いわゆるバタンキューや。
生きててよかった1日の、一つに入る1日やった。
