2021年8月20日金曜日

竜と宮崎サーフィンの旅

退院して足はまだまだやけど、こんな時にしか竜と一緒に過ごせるチャンスはない。しかも夏休み。小学5年の夏休み。ならばと竜と男2人で旅行しようと。どうせなら、生涯記憶に残る旅にしたいと考えたらフェリーに一泊したいと思いつく。調べると神戸港から宮崎行きのフェリーがある。宮崎なら、俺が高校時代に1番過ごしたツレが餃子屋してる。ツレは育英高校、俺は滝川と他校やったが三ノ宮の喫茶店「やまもと」で知り合い通ってた高校が同じ須磨区やったから電車の方向が同じで毎朝時間合わせて通学していたツレの名はツカサ。ツカサは高校時代サァーファーでチャンピオンになるほどのサァーファーで男前で、一緒に学校サボってコーヒー飲んでた。毎朝、山陽電車で会えば「今日、学校どないする?」が合言葉で、ツカサはサァーフィン俺はディスコが命の青春時代やった。よし、そうなら竜にサァーフィン教えてほしいと。その旨をツカサに電話したら「任せてくれ」と。行きはフェリー、帰りは飛行機で。宿はツカサに任せて。
 
1枚目 宮崎行きのフェリー。そのデカさに興奮する。大浴場もあり酒の自販機もある。しかも選んだ部屋は個室2段ベットに。フェリーの2段ベットで1夜を過ごす経験を竜にさせたい。俺も初体験のフェリー。確実に俺の方が興奮していた。
 
2枚目 翌日朝、宮崎到着。天候は雨。結局、帰るまでずーっと雨の宮崎だった。宮崎港にツカサ迎えに来る。それから泊まる宿のロッジのチェックインまで時間あり、それまで海岸沿いをドライブ。それから宿がある青島地区へ。せっかくならと青島神社に行く。竜はイマイチっぽい感じみたいやったから、今から行く神社は心霊スポットやでと言うと一気にテンションハイに。と、言った俺が青島神社に驚く。南洋植物と雨のせいか、南国の夏の湿気と太古の時代に火山の地域のせいか足元から伝わるオーラが凄い。
 
3枚目 その夜はツカサがやってる餃子屋「よどがわ」に。もちろん俺の弟子。ツカサの餃子に対する気持ちに感動する。美味い。春のジャイアンツのキャンプ地、宮崎。いつか原監督と坂本が来て欲しい。
 
4枚目 竜、まさかの2本目で立てた。来てよかったと、心の底から思う。その後、何本かに1本乗れるように。その、なにかでミスして乗れなかったそれぞれの波1本の経験を乗り越えてそこから学び、再度波に立って欲しいと。人生もそれと一緒やぞと。失敗からしか学びはないねんぞと思った。そんなん、小学生にわかるかい。
 
5本目 竜がサァーフィンしてる間、ふと足元を見たら丸い綺麗な石があった。遠浅の浜だからほぼ黒い細かい火山の砂で石などほとんど砂浜で石などは落ちてないのだが、よく探すと転がっている。その石は手に取るとほとんど軽く柔らかい。それか硬い黒い溶岩のような重たい石。どの石も、きっとこの石は何百万年もの昔に火山により生まれ、それから波の衝撃でこの形に形成されたと思うと、その事実のドラマチックな石の歴史にやられてしまい、竜の滑りの合間にこれはと思った小石を探して宿に持って帰った6個。パワーストーンのオーラを初めて感じた。
 
ツカサとは、この前に会ったのがいつかわからん前ぶりに会ったが、ツカサに会えたのは竜のおかげやし、竜がサァーフィン出来たのはツカサのおかげ。
 
ツカサとたらふく飲んだ。肝臓ヒリヒリした二日間やった。
 
宮崎に、来てよかった!