2021年8月28日土曜日

2021夏

京都は感染者が100を行ったり来たりだったがこのところ500あたりになってきた。オペしたヒザは、退院後に比べたら順調に回復してきている。担当医の先生は退院してから1か月は働けませんよとアドバイスしてくれた通り傷跡の痛みはなかなか消えなかったがようやくこの3日ほど前からヒザが「しっかり」してきた。こうなれば9月入ったら餃子を焼きたいと思っているがどうしたものやろか。
 
四年ほど前の年の瀬12月の忙しい時に酔っ払って転けて膝の皿を割り、ギブスを左足首から膝上まで固めた数時間後には、お店で餃子を焼いていたほど休まず働いた貧乏性の俺が、もう3か月も休んでいる。いや、その前から蔓延か緊急かでお店は閉めているのでいつから休んでいるかわからない。来週からまずはお店の開店準備に入るとする。そろそろ餃子ゾーンにと無理から意識を切り替えて行こう。
 
1枚目 退院してから、まだまだ体調の復活には時間がある。しかも少し長かった入院生活のせいか、なにかに飢えていたので3本、ライブを聴きに行った。そのうちの1本は寺が退院祝いにと世良公則をプレゼントしてくれ、あとの2本はマイセレクトで八神純子と南佳孝さん。南佳孝さんのライブはゲストに太田裕美、宇崎竜童、杉山清貴、松本隆というスーパー豪華ラインナップ。世良公則は、優しい人柄が歌に伝わり、八神純子は熱唱するためにはと鍛えられた筋肉に「60過ぎてもまだまだやれるよ」と叱咤され、南佳孝さんからは「自分の世界を貫く」美学を教えられた。みんな本当にかっこいい。行ってよかった。太田裕美の木綿のハンカチーフを生で聞いてる途中から、俺、涙が止まらなかった。なぜだろう。
 
2枚目 某日、京都信用金庫に記帳しに京都に行き日帰りで塩屋に戻る。塩屋に着き、地元仲間のリキヤに電話したら浜で飲んでます。良かったら来てくださいと。その足で塩屋漁港に行く。漁港でコンロ出して肉焼いて缶ビール。あー俺には塩屋という地元がある。夏の夕方、漁港で飲む。幸せだなと。
 
3枚目 毎年、夏には川床に行く。ある頃から貴船は外国人だらけになり風情がなくなった感があるので数年前から高雄に行ったが今年は入院中から貴船と決めていた。それはさかのぼる5年ほど前に急に右膝が痛くなり始めた初期の夏に貴船に行きびっこ引きながら川床でランチした後、貴船神社にお参りし「膝の痛みが治りますように」とお祈りしたのが膝の痛みとの戦いの始まりだった。まさかこんな事になるとは。結局、5年間の治療がようやく終わったなと。なので今年は「ようやく膝との戦いは終わりましたよ」と報告の意を込めて貴船神社にお参りする。始まりと終わりが貴船神社。そうなると貴船神社は僕には少し特別な神社になったのだ。俺たち午年にちなんだ馬の神社でもあるし。京阪で出町柳まで行きワンマン電車の叡山電車に乗り換え貴船まで行く。京都っていいなぁ。
 
4枚目 御所西にある俺からしたら特別な日に行くようなイタリアンのシェフが塩屋に来てイタリアンブランチとワイン飲んでワイワイする。塩屋駅前の魚屋で新鮮な鱧とイワシを買いサクッと調理してくれた。京都に移転してまだ1年半しか過ごしてないのに、こんな仲間が出来て正直嬉しい。餃子屋のオッサンやのに真っ直ぐに相手してくれて感謝やわ。アテが美味すぎて飲み過ぎた。アテが美味いとワインも美味しいから酔いの加減がわからない。酔った勢いのせいかJRに乗り京都に帰り大黒湯に行く。
 
5枚目 明日は息子が塩屋浜で友達と遊びたいというから神戸に帰る。元町に用事があり元町駅で途中下車し駅南の焼肉屋アカツキのあこちゃんが店前でネコとひなたぼっこしてたので長話してから用事済ませて塩屋に帰る。来週からは、京都に帰り徐々に餃子モードに入る事にする。少し緊張感あり。頭の中を少しずつ整理して行こう。コロナ禍で全く先が見えないのはみんな同じやなと。今年の12月はどうなっているか予想すら出来ない。ただ、僕は長年患っていた膝の痛みから解放された。美味い餃子を作る。そこに集中してやっていこう。