2019年12月15日日曜日

117クーペ

117クーペ
 
俺が19の時、免許を取り母の友人の怪しい貿易商のおじさんが乗ってた中古の車をタダ同然で譲ってもらい、初めて手にした車が117クーペ。茶色でボロボロでエンジンオイルが漏れてて「あのおっさんにだまされた」とあまり愛着がなく最後はエンジンオイルの漏れを治すのに20万くらいするとなり手放した。こんなボロボロの茶色の車よりあの頃はどう考えてもトヨタのソアラがどうしても欲しかったのだ。もちろん手の届くわけなかったが。
  
117クーペはジウジアローというイタリアの工業デザイナー作で、ジウジアローはアルファロメオ、ロータスエスプリ、マセラティ、BMWと1970年代のヨーロッパ車のデザインを極めたデザイナー。そのジウジアローが唯一作った日本車が117クーペ。このフロントからテールまでゆっくり空気抵抗を受け入れるようなフォルムも美しいが一番は、どの角度から見ても伝わってくる「レトロ感」なんやねん、このかっこよさ。
 
以前、高校の時のツレと「いつか117クーペ買おう」と酔っ払いながら酒の上での約束を思い出し117クーペの中古車を検索したら、こんなにもクールな117クーペを見つけた。
 
マジで欲しい。
 
この車を見つけて以来、ずーっとスマホの写真のコーナーを開けては見つめている。今はどんなオッパイよりムチムチヒップより、この真っ白の117クーペ。スカイブルーのアクセントがセクシーすぎる。あの環境大臣のセクシーとは正反対のセクシー。
 
あー
 
どうしても欲しいが、絶対無理や。
 
この真っ白な117クーペに、真っ白のスーツ着て
 
矢沢永吉、ソニークラーク、パットメセニー、シャカタク、1950年代のドゥワップ、クールスをフルボリームでドライブしたい。
 
どないかならんか。