2021年1月15日金曜日

こりゃアカンわ

緊急宣言始まり初日の四条河原町の夜はピタリと人のでが少なく見えた。土日の昼から開けてみようかと検討しているがどうだろう。とにかく7時ラストオーダーで8時にはシャッターを下さなくてはいけない。どう考えても無理がある。ロスとか利益とかコロナ感染防止とか、いろいろ考えてみたが答えが出ない。政府は自粛を守った業者には毎日6万支給するというがその6万のなかにいずれ支払わなければいけない所得税が入っている。使い切ったら大変なことになるのだ。150万くらい入ってくるが最低100万は貯金して残りの50は必要経費で瞬く間に消えていく。つまり遊ぶ金などないのだ。ましてや俺なんかの1人経営ならいざ知らず、従業員を抱えている飲食店など何の足しにもならない。まあ、それでも支給されないと家賃やらローンなど払える余裕などあるわけがない。ここは「ありがとう」なのだ。
 
今日はその休業補償の事務的な用事で落ち着いたら4時頃になった。当然お店はやらない。年末から続いた寒波もおさまり日中はなんとなく過ごせたがやはり京都の冬は夕方になるにつれ吹きつける風は重たく冷たい。サントリーの角をグラスに注ぎ一気に飲み干したらバッキーさんの親戚のチカラ君から電話が入って今夜はやってるのかと。断ると「今、錦市場のバッキーさんの漬物屋でバッキーさんと飲んでるから来てください。バッキーさん誕生日やし」
 
よしよし、今夜は少し休業していた大黒湯が復活する初日。その前に気分上げて酒飲んで、つまらない事は忘れよう。ハッピーは自分から探さないとハッピーには出会えないのだ。腹も減ってきている。数杯飲んで7時までに四条の眠眠で餃子が食べたい。それから大黒湯のコースだ。俺的京都スペシャルナイトだ。
 
眠眠では、餃子とジンギスカンとミニ唐揚げとピータン。それに紹興酒を二本。いつの間に俺はこんなおっさんになったんだと思いながら紹興酒を独酌。ピータン豆腐かぁ。これ、お店のメニューに加えたいなぁ。
 
それから裏寺まで自転車を取りに帰り大黒湯へ。
 
四条河原町、四条大橋、南座、川端、宮川町をぬけたら大黒湯に着く。このコースがたまらない。運が良ければ宮川町で舞妓さんに遭遇することがある。あー俺は京都に暮らしているんだなと実感する。これでいいのだ。
 
大黒湯が休業していた二週間はいろんな事を考えた。もし、このまま廃業したら俺の京都ライフの楽しみがなくなってしまう。どうしよう。出来れば大黒湯という銭湯の経営を俺に譲ってくれないかと本気で思った。金もないのに。それほど魅力ある銭湯。極楽浄土。
 
さあ、明日からどうしようか…