早めにロッジに戻り、ファイルカメラとデジカメを首からぶら下げ平床の白樺まで歩いていった。空は日差しが広がったと思えば、雲の後ろに太陽がかくれ辺りいったいが静かな雪景色に様変わりの繰り返しだった。その太陽が雲から解放された一瞬、白樺に日が当たりその白樺の影が白い雪面に長く伸びる。その瞬間がシャッターチャンスだった。
白樺の木々の間にスノーモービルが走った痕跡があった。俺は、そのスノーモービルの足跡の上を歩いて行った。それは雪面が少しでも固められて安心してあるけるからだ。
3時過ぎから白樺散策を1時間ほど歩いた。方角がわからないが、山の向こうから重たい雲が迫ってきている。これでしばらくは太陽を見る事はないだろう。
ロッジに帰り、デジカメで撮影した白樺の写真をみたが上手くとも、なんともない写真ばかりだった。ただ、白樺の木々と雪が呼吸する瞬間にシャッターを押しているだけで、今まで過ごした事ない時間を体験でき、その上、1人ネイチャーフォトグラファーになれただけでも充分楽しむことが出来た。
パシャ!