病院に着き早速レントゲンを撮る。レントゲン技師のにいちゃんは俺の足や膝をミリ単位で角度を曲げたり直したりで微妙な位置を探して一枚撮り、次は向きを変え同じく微調整して一枚撮る。俺は何気に「やっぱりレントゲンも奥が深いんですか?」と聞いたら「やってもやってもいい一枚が撮れません。先生にいい一枚を渡したいのですが」なるほど、そうか。餃子を焼くのと同じなんやなと一つ学んだ。簡単そうに見えるがそこにも職人の世界があるんやなと。そう言えば、俺も毎日20数年餃子を焼いているが納得出来る「焼き」は1日に数回しかない。若いレントゲン技師から仕事の深さを学んだ。
中山先生の診察は楽しく前向きな気持ちを与えてくれる。いつも先生は「めちゃめちゃよーなりましたやん!」と言ってくれる。今日はレントゲン見ながら回復以上の回復と、わかりやすい言葉で安心させてくれる。もうそろそろ通院も終わりかと感じたら先生は「僕は年に一度は来て診たい」とのこと。嬉しい。もしかしての右側の膝も悪化する可能性はある。来年の6月に予約した。先生と軽い雑談しながら俺は以前から一つ聞きたかった事を質問した。それは診てくれてる先生に別の先生に紹介状を書いて先生はどんな気持ちになるんですか、と。
中山先生はこう教えてくれた。もし、それで診てくれてる先生の機嫌が悪くなったらもう新しい医者を見つけた方がいいと。その医者は患者よりプライドが勝ってます。それはあきません。患者は医者を選ぶ権利がある。どんな病気でも納得して治療しないといけないと。私は気持ちよく紹介状を書きますと。私もいろんな患者さんから病気を学びたいと。膝に関しては遠慮なく新大阪の回生の整形の中山と言ってくださいと。そう言えば、俺は1番最初に中山手の大森先生が膝の異変を見つけてくれて神戸大学病院の黒坂教授から兵庫医大の吉矢先生、それから中山先生と、みんな先生が先生を紹介してくれて今がある。
今日の午前中、丹波の手打ちそばも塩屋ビーチで頭からっぽビールもなかったがレントゲン技師のにいちゃんと中山先生から大切な学びを得る事が出来た。