2024年6月4日火曜日

センター街

麺屋から歩いてセンター街にあるヤマダ電機へ向かう。トーアロードを海側へ行き横断歩道を渡ればセンター街に、正式に言うと元町からセンター街はあるが一般的にはトーアロードから入るセンター街がセンター街と認識されている。神戸一の商店街だ。地下は食堂街、2階はアニメのおたくの聖地がありブティックが並んでいるが、生田神社から下がって入るセンター街から東へ歩きフラワーロードまでがメインロードだ。ヤマダ電機は塩屋の家のコンポを買いに行く。Bluetoothを飛ばせる3万くらいのコンポを探しに。俺は時代遅れなのか音楽を家で聞く時はCDだけで聞いていた。スマホで音楽を取り入れ無限に好きな音楽をBluetoothで飛ばして聞く技をつい先日知った。これは便利過ぎる。そりゃもうCDは売れへんわ。

ヤマダ電機に向かい久しぶりに昼下がりのセンター街を歩いた。そうすると高校時代の思い出が自然とよみがえる。

ここ、三ノ宮のセンター街は俺の青春の全てだった。高校生になり高一の夏休みあたりから毎日ここに来て遊んでいた。地下にはめっちゃ美味い天丼屋とカツ丼屋があり、それを食べてはレゲエが流れている喫茶「やまもと」でアイスコーヒーを飲みながら神戸の女子校ナンバーワンの松蔭と山手の遊び人が放課後集まり毎日同じメンバーと遊んで、大人の入り口の遊びの全てをセンター街で覚えた。喫茶「やまもと」に毎日行ってたがこれは金が続かんとなり俺は「やまもと」でバイトし始めてアイスコーヒーを作るようになった。俺は暴力とは正反対の不良ではない不良だった。この街でディスコと若い恋と喫茶店と洋食や中華を覚えて、それが今は財産となり今の俺の基本はセンター街で学んだ。だから久しぶりにセンター街を歩いたけど、もうひと昔もふた昔も過去の思い出が詰まったあの頃がどうしても頭をよぎる。昼過ぎに人が行き交い、天丼から溢れる太陽の光はあの頃と何も変わらないセンター街の時間が流れていた。

ヤマダ電機でコンポを買い、小腹が空いたのでふとお好み焼きが食べたくなり「はくさん」でオムそばを食べて塩屋に帰った。