そして先生は、骨を移植しているのでその骨が固定するまで3か月はかかるから、退院しても左足に荷重は禁物やから8月末までは安静にと。そうなると9月からお店を再開となる。
あー
今から思えば仕事が終わり四条河原町の交差点から鴨川渡り銭湯に通ってたのが遠い昔に思える。宮川町の大黒湯で時を気にせずサウナやジェットバスやら激アツ湯船に浸かり頭をカラッポにしていた時間がまるで昔見た夢の世界だ。ぬるい病院食に9時消灯。当たり前だがベッドが狭く眠れない。毎夜睡眠薬だがそれでも寝るタイミングを逃せば薬の効果も消えてしまい逆に目が冴え、暗闇の病室で羊が一匹の呪文もバカらしい。
考えるのは退院してから、仕事に復帰するまでどう過ごそうかをいろいろ空想するのが1番の楽しみだ。太陽の光がカルシウムにいいと聞いている。家の下の浜辺で日光浴して、ピザでもつまみビール飲もう。平磯公園で蝉の合唱聞いて夏を感じるぞ。塩屋駅の居酒屋で一杯やりたい。
1枚目 毎日、病院の屋上のここに来て雲を眺める。方丈記の冒頭の一文が毎回頭に浮かぶ。常に時は流れ、全ては一瞬にして過去す、となる、か。
2枚目 もっこすのラーメンが食べたくて、とりあえず手っ取り早く売店でカップラーメンを購入し晩ご飯の汁気にと久しぶりにラーメン食べたがスープが異様に辛くて半分残した。病院食に慣れてしまったのだ。その瞬間、ラーメンの熱い熱は一気に急降下。
神戸時代に、お店の2軒南にある「焼肉 浦江亭」は仕事が終わりよく1人で行き、ホルモンミックスとビール2杯に行くのが大好きやった。これは、退院して絶対行くぞ!
毎日がヒマなので、こんな事ばかり脳裏に浮かぶのだ。