朝ご飯が終わり部屋に戻り荷物をまとめる。不思議なもので宿に昨日の朝に到着して24時間が過ぎただけの短い時間なのに、もう何日もここで過ごした気もするし、あっという間の気もする。部屋の窓から見える景色は一面雪景色だが、もう春の暖かい日差しのおかげで、新雪が積もりゆく雪景色ではなく「雪が溶けていく」雪景色だ。雪景色の表面は朝の太陽に反射され柔らかくキラキラと美しい。宿を出てリフト乗り場まで歩いて行く村の道の水路の流れる水量は元気いっぱいで、その流れる大量の雪解け水の音が春の訪れを感じさせる。あと数時間で野沢温泉村を離れ10時間後の夕方の7時には京都駅に着いているなんてピンとこない。
僕は小さなコンパクトカメラで朝の野沢温泉村の風景をたくさん撮った。リフト券は4時間券。12時半まで。14時すぎには飯山駅。新幹線で金沢。それからサンダーバードで京都駅に19時。時間は短いがそれまで野沢温泉を満喫だ。
ポケットに入れてるウイスキーを一口飲みゲレンデに向かった。