2023年4月18日火曜日

堀江貴文さん

先日、一本の予約電話があり9人で貸切したいと。僕は「僕の餃子は注文が入ってから包んで焼くから一度に9人は無理ですわ」と断った。後日、それでもいいからお願いしたいとまた電話があったから、その9人予約を受け付けた。夜の8時からという。なら、7時30まで営業して8時から貸切しさっさと終わらせ大黒湯でゆっくり浸かろう。

当日、7時30まで満席でしめしめだ。お客さんを7時45分あたりで帰ってもらい貸切の準備をしていた。そこで予約のお客さんから電話あり「今夜、よろしくお願いします。ホリエモンと一緒なんです」

マジか!正直驚いた。あのホリエモンやと。

で、8時からホンマにホリエモンとその軍団が来た。目の前にホリエモン。何年前か忘れたが近鉄を買おうとしていたホリエモン。刑務所行ったホリエモン。宇宙事業や和牛ビジネス、カレーパンのフランチャイズ始めたホリエモン、数々の書籍を出したホリエモン。俺なんかたった9席の餃子屋でアップアップしてる56歳。凄いなと思うわ。実は俺は堀江貴文の本を買ったことがある。それは俺は三木谷みたいなエリートより堀江貴文のアウトローな男のほうが俺に近いし、ズバリ本当の意見を言える一匹狼な人が好きだ。実際に会った堀江貴文さんは全く偉そうな振る舞いもなく、喜んで帰ってくれた。

後日、彼は彼のツイッターやインスタやYouTubeで京都で一番美味い餃子屋と宣伝してくれた。

堀江貴文さんに、どうやって僕のお店を知ったのかを聞いたら京都の某割烹の大将が京都で1番美味い餃子屋と言っていたし、僕の東京の友人たちも京都に行ったら絶対行くと言っていたからだと。俺は今まで餃子屋始めて25年が過ぎたが思い返せばいろいろあった。神戸を離れて京都にきている。

その判断が間違っていないと、静かに思った。

これからよ。

2023年4月12日水曜日

さよなら、たかさか

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>>> 下山コースのスカイライン。真っ直ぐ降りればゴンドラ駅にたどり着くが途中で細いコースに左折すると柄沢ゲレンデに流れる。この柄沢に滑り降りるスキーヤーは皆無で柄沢エリアに用事がある人以外滑る人はいない。だからスカイラインから柄沢ゲレンデまで誰一人いなかった。まるで俺1人だけに与えられた贅沢なラストラン。とにかく全てプラスに思い滑り終えた。時刻は午後1時あたり。板を外し振り返り野沢温泉の山を見る。感謝の気持ちでいっぱいだ。歩きながら「たかさか」に帰る。本当にいい旅たったなぁ。思い切って来てよかったよ。柔らかい午後の春の日差しが静かに村全体を包み込み、その日差しの温もりで山全体に積もった雪がゆっくりと溶けていき、村に流れる細い小川にはその雪解け水がぶつかり合い、水音の勢いは元気いっぱいだ。その雪解け水で村はどこを歩いても小川の音が聞こえてくる。それはなにかが始まる音のようでもあるし、寒さから解放された音にも聞こえる。本当に心地良い音だ。
>>>
>>> 宿に戻り部屋に帰った。宿には誰もいなかった。今朝、滑りに行く前に荷物は整理していたので直ぐにでもさよなら出来るのだが、この二日間過ごした部屋やし、たかさかの女将さんは宿をやめるからもうこの部屋には来る事はない。そう思うと、本当にたかさかに電話してよかった。最後の最後に泊まることが出来るなんて。これも、ご縁だなぁ。カバンからウイスキーを取りだし、そのまま少し飲み窓から村の景色を眺める。時間は止まり、やはり雪解け水の音が聞こえる。
>>>
>>> さあ、出発だ。スノーボードの板やブーツは宅急便で送るから荷物はカメラと財布だけ。シャトルバスで野沢温泉から飯山駅へ。それから新幹線で金沢。金沢からサンダーバードで京都。全ては終わった。最後に「中尾の湯」で野沢温泉に浸かり帰ろう。中尾の湯は、やっぱり誰もいなかった。僕は熱い湯船にゆっくり浸かった。
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> ありがとう、野沢温泉
> ありがとう、たかさか
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> 本当に、来てよかった。

さよなら、たかさか

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>>> 下山コースのスカイライン。真っ直ぐ降りればゴンドラ駅にたどり着くが途中で細いコースに左折すると柄沢ゲレンデに流れる。この柄沢に滑り降りるスキーヤーは皆無で柄沢エリアに用事がある人以外滑る人はいない。だからスカイラインから柄沢ゲレンデまで誰一人いなかった。まるで俺1人だけに与えられた贅沢なラストラン。とにかく全てプラスに思い滑り終えた。時刻は午後1時あたり。板を外し振り返り野沢温泉の山を見る。感謝の気持ちでいっぱいだ。歩きながら「たかさか」に帰る。本当にいい旅たったなぁ。思い切って来てよかったよ。柔らかい午後の春の日差しが静かに村全体を包み込み、その日差しの温もりで山全体に積もった雪がゆっくりと溶けていき、村に流れる細い小川にはその雪解け水がぶつかり合い、水音の勢いは元気いっぱいだ。その雪解け水で村はどこを歩いても小川の音が聞こえてくる。それはなにかが始まる音のようでもあるし、寒さから解放された音にも聞こえる。本当に心地良い音だ。
>>>
>>> 宿に戻り部屋に帰った。宿には誰もいなかった。今朝、滑りに行く前に荷物は整理していたので直ぐにでもさよなら出来るのだが、この二日間過ごした部屋やし、たかさかの女将さんは宿をやめるからもうこの部屋には来る事はない。そう思うと、本当にたかさかに電話してよかった。最後の最後に泊まることが出来るなんて。これも、ご縁だなぁ。カバンからウイスキーを取りだし、そのまま少し飲み窓から村の景色を眺める。時間は止まり、やはり雪解け水の音が聞こえる。
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>>> さあ、出発だ。スノーボードの板やブーツは宅急便で送るから荷物はカメラと財布だけ。シャトルバスで野沢温泉から飯山駅へ。それから新幹線で金沢。金沢からサンダーバードで京都。全ては終わった。最後に「中尾の湯」で野沢温泉に浸かり帰ろう。中尾の湯は、やっぱり誰もいなかった。僕は熱い湯船にゆっくり浸かった。
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> ありがとう、野沢温泉
> ありがとう、たかさか
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本当に、来てよかった。

チェックアウト

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>>> 下山コースのスカイライン。真っ直ぐ降りればゴンドラ駅にたどり着くが途中で細いコースに左折すると柄沢ゲレンデに流れる。この柄沢に滑り降りるスキーヤーは皆無で柄沢エリアに用事がある人以外滑る人はいない。だからスカイラインから柄沢ゲレンデまで誰一人いなかった。まるで俺1人だけに与えられた贅沢なラストラン。とにかく全てプラスに思い滑り終えた。時刻は午後1時あたり。板を外し振り返り野沢温泉の山を見る。感謝の気持ちでいっぱいだ。歩きながら「たかさか」に帰る。本当にいい旅たったなぁ。思い切って来てよかったよ。柔らかい午後の春の日差しが静かに村全体を包み込み、その日差しの温もりで山全体に積もった雪がゆっくりと溶けていき、村に流れる細い小川にはその雪解け水がぶつかり合い、水音の勢いは元気いっぱいだ。その雪解け水で村はどこを歩いても小川の音が聞こえてくる。それはなにかが始まる音のようでもあるし、寒さから解放された音にも聞こえる。本当に心地良い音だ。
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>>> 宿に戻り部屋に帰った。宿には誰もいなかった。今朝、滑りに行く前に荷物は整理していたので直ぐにでもさよなら出来るのだが、この二日間過ごした部屋やし、たかさかの女将さんは宿をやめるからもうこの部屋には来る事はない。そう思うと、本当にたかさかに電話してよかった。最後の最後に泊まることが出来るなんて。これも、ご縁だなぁ。カバンからウイスキーを取りだし、そのまま少し飲み窓から村の景色を眺める。時間は止まり、やはり雪解け水の音が聞こえる。
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>>> さあ、出発だ。スノーボードの板やブーツは宅急便で送るから荷物はカメラと財布だけ。シャトルバスで野沢温泉から飯山駅へ。それから新幹線で金沢。金沢からサンダーバードで京都。全ては終わった。最後に「中尾の湯」で野沢温泉に浸かり帰ろう。中尾の湯は、やっぱり誰もいなかった。僕は熱い湯船にゆっくり浸かった。
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> ありがとう、野沢温泉
> ありがとう、たかさか
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> 本当に、来てよかった。
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>>> 下山コースのスカイライン。真っ直ぐ降りればゴンドラ駅にたどり着くが途中で細いコースに左折すると柄沢ゲレンデに流れる。この柄沢に滑り降りるスキーヤーは皆無で柄沢エリアに用事がある人以外滑る人はいない。だからスカイラインから柄沢ゲレンデまで誰一人いなかった。まるで俺1人だけに与えられた贅沢なラストラン。とにかく全てプラスに思い滑り終えた。時刻は午後1時あたり。板を外し振り返り野沢温泉の山を見る。感謝の気持ちでいっぱいだ。歩きながら「たかさか」に帰る。本当にいい旅たったなぁ。思い切って来てよかったよ。柔らかい午後の春の日差しが静かに村全体を包み込み、その日差しの温もりで山全体に積もった雪がゆっくりと溶けていき、村に流れる細い小川にはその雪解け水がぶつかり合い、水音の勢いは元気いっぱいだ。その雪解け水で村はどこを歩いても小川の音が聞こえてくる。それはなにかが始まる音のようでもあるし、寒さから解放された音にも聞こえる。本当に心地良い音だ。
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>>> 宿に戻り部屋に帰った。宿には誰もいなかった。今朝、滑りに行く前に荷物は整理していたので直ぐにでもさよなら出来るのだが、この二日間過ごした部屋やし、たかさかの女将さんは宿をやめるからもうこの部屋には来る事はない。そう思うと、本当にたかさかに電話してよかった。最後の最後に泊まることが出来るなんて。これも、ご縁だなぁ。カバンからウイスキーを取りだし、そのまま少し飲み窓から村の景色を眺める。時間は止まり、やはり雪解け水の音が聞こえる。
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>>> さあ、出発だ。スノーボードの板やブーツは宅急便で送るから荷物はカメラと財布だけ。シャトルバスで野沢温泉から飯山駅へ。それから新幹線で金沢。金沢からサンダーバードで京都。全ては終わった。最後に「中尾の湯」で野沢温泉に浸かり帰ろう。中尾の湯は、やっぱり誰もいなかった。僕は熱い湯船にゆっくり浸かった。
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> ありがとう、野沢温泉
> ありがとう、たかさか
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> 本当に、来てよかった。


宿に戻り部屋に帰った

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>>> 下山コースのスカイライン。真っ直ぐ降りればゴンドラ駅にたどり着くが途中で細いコースに左折すると柄沢ゲレンデに流れる。この柄沢に滑り降りるスキーヤーは皆無で柄沢エリアに用事がある人以外滑る人はいない。だからスカイラインから柄沢ゲレンデまで誰一人いなかった。まるで俺1人だけに与えられた贅沢なラストラン。とにかく全てプラスに思い滑り終えた。時刻は午後1時あたり。板を外し振り返り野沢温泉の山を見る。感謝の気持ちでいっぱいだ。歩きながら「たかさか」に帰る。本当にいい旅たったなぁ。思い切って来てよかったよ。柔らかい午後の春の日差しが静かに村全体を包み込み、その日差しの温もりで山全体に積もった雪がゆっくりと溶けていき、村に流れる細い小川にはその雪解け水がぶつかり合い、水音の勢いは元気いっぱいだ。その雪解け水で村はどこを歩いても小川の音が聞こえてくる。それはなにかが始まる音のようでもあるし、寒さから解放された音にも聞こえる。本当に心地良い音だ。
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>>> 宿に戻り部屋に帰った。宿には誰もいなかった。今朝、滑りに行く前に荷物は整理していたので直ぐにでもさよなら出来るのだが、この二日間過ごした部屋やし、たかさかの女将さんは宿をやめるからもうこの部屋には来る事はない。そう思うと、本当にたかさかに電話してよかった。最後の最後に泊まることが出来るなんて。これも、ご縁だなぁ。カバンからウイスキーを取りだし、そのまま少し飲み窓から村の景色を眺める。時間は止まり、やはり雪解け水の音が聞こえる。
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>>> さあ、出発だ。スノーボードの板やブーツは宅急便で送るから荷物はカメラと財布だけ。シャトルバスで野沢温泉から飯山駅へ。それから新幹線で金沢。金沢からサンダーバードで京都。全ては終わった。最後に「中尾の湯」で野沢温泉に浸かり帰ろう。中尾の湯は、やっぱり誰もいなかった。僕は熱い湯船にゆっくり浸かった。
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> ありがとう、野沢温泉
> ありがとう、たかさか
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> 本当に、来てよかった。

Re: 柔らかな日差し

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>>> 下山コースのスカイライン。真っ直ぐ降りればゴンドラ駅にたどり着くが途中で細いコースに左折すると柄沢ゲレンデに流れる。この柄沢に滑り降りるスキーヤーは皆無で柄沢エリアに用事がある人以外滑る人はいない。だからスカイラインから柄沢ゲレンデまで誰一人いなかった。まるで俺1人だけに与えられた贅沢なラストラン。とにかく全てプラスに思い滑り終えた。時刻は午後1時あたり。板を外し振り返り野沢温泉の山を見る。感謝の気持ちでいっぱいだ。歩きながら「たかさか」に帰る。本当にいい旅たったなぁ。思い切って来てよかったよ。柔らかい午後の春の日差しが静かに村全体を包み込み、その日差しの温もりで山全体に積もった雪がゆっくりと溶けていき、村に流れる細い小川にはその雪解け水がぶつかり合い、水音の勢いは元気いっぱいだ。その雪解け水で村はどこを歩いても小川の音が聞こえてくる。それはなにかが始まる音のようでもあるし、寒さから解放された音にも聞こえる。本当に心地良い音だ。
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>>> 宿に戻り部屋に帰った。宿には誰もいなかった。今朝、滑りに行く前に荷物は整理していたので直ぐにでもさよなら出来るのだが、この二日間過ごした部屋やし、たかさかの女将さんは宿をやめるからもうこの部屋には来る事はない。そう思うと、本当にたかさかに電話してよかった。最後の最後に泊まることが出来るなんて。これも、ご縁だなぁ。カバンからウイスキーを取りだし、そのまま少し飲み窓から村の景色を眺める。時間は止まり、やはり雪解け水の音が聞こえる。
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>>> さあ、出発だ。スノーボードの板やブーツは宅急便で送るから荷物はカメラと財布だけ。シャトルバスで野沢温泉から飯山駅へ。それから新幹線で金沢。金沢からサンダーバードで京都。全ては終わった。最後に「中尾の湯」で野沢温泉に浸かり帰ろう。中尾の湯は、やっぱり誰もいなかった。僕は熱い湯船にゆっくり浸かった。
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> ありがとう、野沢温泉
> ありがとう、たかさか
>
> 本当に、来てよかった。

Re: 柔らかな日差し

>> 下山コースのスカイライン。真っ直ぐ降りればゴンドラ駅にたどり着くが途中で細いコースに左折すると柄沢ゲレンデに流れる。この柄沢に滑り降りるスキーヤーは皆無で柄沢エリアに用事がある人以外滑る人はいない。だからスカイラインから柄沢ゲレンデまで誰一人いなかった。まるで俺1人だけに与えられた贅沢なラストラン。とにかく全てプラスに思い滑り終えた。時刻は午後1時あたり。板を外し振り返り野沢温泉の山を見る。感謝の気持ちでいっぱいだ。歩きながら「たかさか」に帰る。本当にいい旅たったなぁ。思い切って来てよかったよ。柔らかい午後の春の日差しが静かに村全体を包み込み、その日差しの温もりで山全体に積もった雪がゆっくりと溶けていき、村に流れる細い小川にはその雪解け水がぶつかり合い、水音の勢いは元気いっぱいだ。その雪解け水で村はどこを歩いても小川の音が聞こえてくる。それはなにかが始まる音のようでもあるし、寒さから解放された音にも聞こえる。本当に心地良い音だ。
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>> 宿に戻り部屋に帰った。宿には誰もいなかった。今朝、滑りに行く前に荷物は整理していたので直ぐにでもさよなら出来るのだが、この二日間過ごした部屋やし、たかさかの女将さんは宿をやめるからもうこの部屋には来る事はない。そう思うと、本当にたかさかに電話してよかった。最後の最後に泊まることが出来るなんて。これも、ご縁だなぁ。カバンからウイスキーを取りだし、そのまま少し飲み窓から村の景色を眺める。時間は止まり、やはり雪解け水の音が聞こえる。
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>> さあ、出発だ。スノーボードの板やブーツは宅急便で送るから荷物はカメラと財布だけ。シャトルバスで野沢温泉から飯山駅へ。それから新幹線で金沢。金沢からサンダーバードで京都。全ては終わった。最後に「中尾の湯」で野沢温泉に浸かり帰ろう。中尾の湯は、やっぱり誰もいなかった。僕は熱い湯船にゆっくり浸かった。

ありがとう、野沢温泉
ありがとう、たかさか

本当に、来てよかった。

Re: 柔らかな日差し

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> 下山コースのスカイライン。真っ直ぐ降りればゴンドラ駅にたどり着くが途中で細いコースに左折すると柄沢ゲレンデに流れる。この柄沢に滑り降りるスキーヤーは皆無で柄沢エリアに用事がある人以外滑る人はいない。だからスカイラインから柄沢ゲレンデまで誰一人いなかった。まるで俺1人だけに与えられた贅沢なラストラン。とにかく全てプラスに思い滑り終えた。時刻は午後1時あたり。板を外し振り返り野沢温泉の山を見る。感謝の気持ちでいっぱいだ。歩きながら「たかさか」に帰る。本当にいい旅たったなぁ。思い切って来てよかったよ。柔らかい午後の春の日差しが静かに村全体を包み込み、その日差しの温もりで山全体に積もった雪がゆっくりと溶けていき、村に流れる細い小川にはその雪解け水がぶつかり合い、水音の勢いは元気いっぱいだ。その雪解け水で村はどこを歩いても小川の音が聞こえてくる。それはなにかが始まる音のようでもあるし、寒さから解放された音にも聞こえる。本当に心地良い音だ。
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> 宿に戻り部屋に帰った。宿には誰もいなかった。今朝、滑りに行く前に荷物は整理していたので直ぐにでもさよなら出来るのだが、この二日間過ごした部屋やし、たかさかの女将さんは宿をやめるからもうこの部屋には来る事はない。そう思うと、本当にたかさかに電話してよかった。最後の最後に泊まることが出来るなんて。これも、ご縁だなぁ。カバンからウイスキーを取りだし、そのまま少し飲み窓から村の景色を眺める。時間は止まり、やはり雪解け水の音が聞こえる。
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> さあ、出発だ。スノーボードの板やブーツは宅急便で送るから荷物はカメラと財布だけ。シャトルバスで野沢温泉から飯山駅へ。それから新幹線で金沢。金沢からサンダーバードで京都。全ては終わった。最後に「中尾の湯」で野沢温泉に浸かり帰ろう。中尾の湯は、やっぱり誰もいなかった。僕は熱い湯船にゆっくり浸かった。

柔らかな日差し

下山コースのスカイライン。真っ直ぐ降りればゴンドラ駅にたどり着くが途中で細いコースに左折すると柄沢ゲレンデに流れる。この柄沢に滑り降りるスキーヤーは皆無で柄沢エリアに用事がある人以外滑る人はいない。だからスカイラインから柄沢ゲレンデまで誰一人いなかった。まるで俺1人だけに与えられた贅沢なラストラン。とにかく全てプラスに思い滑り終えた。時刻は午後1時あたり。板を外し振り返り野沢温泉の山を見る。感謝の気持ちでいっぱいだ。歩きながら「たかさか」に帰る。本当にいい旅たったなぁ。思い切って来てよかったよ。柔らかい午後の春の日差しが静かに村全体を包み込み、その日差しの温もりで山全体に積もった雪がゆっくりと溶けていき、村に流れる細い小川にはその雪解け水がぶつかり合い、水音の勢いは元気いっぱいだ。その雪解け水で村はどこを歩いても小川の音が聞こえてくる。それはなにかが始まる音のようでもあるし、寒さから解放された音にも聞こえる。本当に心地良い音だ。

宿に戻り部屋に帰った。宿には誰もいなかった。今朝、滑りに行く前に荷物は整理していたので直ぐにでもさよなら出来るのだが、この二日間過ごした部屋やし、たかさかの女将さんは宿をやめるからもうこの部屋には来る事はない。そう思うと、本当にたかさかに電話してよかった。最後の最後に泊まることが出来るなんて。これも、ご縁だなぁ。カバンからウイスキーを取りだし、そのまま少し飲み窓から村の景色を眺める。時間は止まり、やはり雪解け水の音が聞こえる。

さあ、出発だ。スノーボードの板やブーツは宅急便で送るから荷物はカメラと財布だけ。シャトルバスで野沢温泉から飯山駅へ。それから新幹線で金沢。金沢からサンダーバードで京都。全ては終わった。最後に「中尾の湯」で野沢温泉に浸かり帰ろう。中尾の湯は、やっぱり誰もいなかった。僕は熱い湯船にゆっくり浸かった。

2023年4月11日火曜日

一枚の写真

12時30がチケットの有効時間。それに間に合うよう数本滑り、時間ギリギリで最後に短いリフトに乗り、そこからスカイラインコースで下山する。この旅も、思い返せば月曜の夜に仕事を終えて家に帰り近所の銭湯で熱い湯で「京都で餃子を焼く俺」を過去に置き去り、その銭湯から野沢温泉紀行が始まったのだ。それからたった36時間しか経過してないのに、京都を離れたのが遠い昔に感じる。それが今、ここ野沢温泉に来て目に入る景色は全て真っ白い雪景色。その雪景色が当たり前に見えているが、それもこのラストランで全てが終わる。

短いリフトを降りた目の前から見える眺めはまさに絶景で遠くの雪山が薄い春霞のせいか幻想的なのか、爽やかな春の訪れを感じさせてるのか。とにかく美しい景色なので僕はボードの板を外してたくさん写真を撮っていた。そうすると、男の人の声で「エキスキューズ、プリーズテイクフォト」と話しかけられた。振り返ると1人のサングラスをかけたおじさんが俺に話しかけていた。俺は「あー大丈夫ですよ」と、言うとそのおじさんは、僕の事を外人の人かと思いました。すいませんが一枚、この景色を背景に写真を一枚お願いしたいですと言う。もちろん喜んでと写真を撮ってあげた。元々僕は写真を撮るのは大好きなので、俺のできる範囲で何枚かいい構図を考えて、おじさんの携帯で写真を撮ってあげ、「これなんか、いいんとちゃいますか」と撮った写真を見せた。するとサングラスのおじさんは、たいそう喜んだ様子で「ありがとう」と言う。その後、驚いた言葉が出てきた。「これはいいなぁ。遺影にするわ」

野沢温泉の絶景の雪山を眼下に、遺影というフレーズのアンバランスさに違和感を一瞬感じた。雪山に遺影って。だがそれより俺が撮った写真の出来栄えを見て「遺影にする」とは俺は最高に嬉しくなり、「おじさん、遺影にするんやったらもっとええ写真撮るわ。サングラス取って」と言い俺は最高の遺影を何枚か頑張って撮った。おじさん、これなんかええんとちゃいます?

そうすると、おじさんは優しい笑顔で「ありがとう、これはいいわ。ありがとう、ありがとう」と俺の写真で喜んでくれた。おじさん、一枚、一緒に撮ろと記念撮影した。では、と別れを告げ僕は下山コースを滑り降りた。

遺影の事を考えながら滑りおりた。おじさんは家に帰ると家族に、これを遺影に使ってくれと言うのか。本当に遺影にするのか。もちろん長生きして、この写真は若すぎると使えなくなるのを、どこの誰だか知らないが使わないことを願う。が、本当に使ってくれたら少し嬉しいかな。もう永遠に会えない人の遺影を撮る。この思い出は生涯忘れることはない不思議な出逢いだった。俺的にはなぜか幸せを与えてくれた出来事だった。

旅の最後に、最高に美しい思い出に出会える事になった。

俺はそう思う。

2023年4月7日金曜日

さよなら野沢温泉

柄沢ゲレンデからリフト1本乗りそこから細い林道を通り抜ける。そしたら長坂ゴンドラに到着し10人乗りのでっかいゴンドラに乗れば山頂に着く。そこからもうひとつ山頂へ行くリフトもあるが、残された時間は3時間ほど。ガツガツ滑ってもし怪我でもしたら全てがオジャンだ。ゆっくり滑りレストハウスでビールでも飲み冬の終わりから春が始まろうとしている野沢温泉の景色を眺める。それでいい。なにも考えず、いやなんでもない事を考える1人哲学の時間を楽しむ。1人哲学。それに拍車をかけるビールを飲む。その時間を過ごすのは、いつもの昭和なあのレストハウスだ。ゆるいなだらかなコースを軽いカービングで速度を楽しみ、これはと感じる景色に出会えればポケットからカメラを取り出して写真を撮る。残された時間はないので僕はたくさんシャッターを切った。

真っ白な雪面に写る白樺の木陰。遠くに見える広大な妙高山。雲一つない青い空に細い白い雲の線がひかれていく。どこに向かっているかわからないがあれは飛行機雲だ。ありとあらゆるポイントがシャッターチャンス。そうやって滑るのが大好きだ。時計を見るともう11時。このままレストハウスで時間を過ごして12時半には下山しなければ。

パラダイスゲレンデにある「上の平山荘」ビールを注文した。自家製野沢菜がサービスでついてくる。楽しかった野沢温泉もこれにて終了。あとはリフト2本のり下山するのみ。しかし思ってた以上に楽しかった。天気も良く、怪我もなし。今回の1人野沢温泉の旅は最高やったなぁ。来てよかった。そんな想いでビールを飲んだ。時計を見る。もう時間がないぞ。レストハウスのおばちゃんにさよならを告げ「また、来年くるわな」

この後、最後に小さなドラマが待っていた。

2023年4月4日火曜日

雪解けの水路

朝ご飯が終わり部屋に戻り荷物をまとめる。不思議なもので宿に昨日の朝に到着して24時間が過ぎただけの短い時間なのに、もう何日もここで過ごした気もするし、あっという間の気もする。部屋の窓から見える景色は一面雪景色だが、もう春の暖かい日差しのおかげで、新雪が積もりゆく雪景色ではなく「雪が溶けていく」雪景色だ。雪景色の表面は朝の太陽に反射され柔らかくキラキラと美しい。宿を出てリフト乗り場まで歩いて行く村の道の水路の流れる水量は元気いっぱいで、その流れる大量の雪解け水の音が春の訪れを感じさせる。あと数時間で野沢温泉村を離れ10時間後の夕方の7時には京都駅に着いているなんてピンとこない。

僕は小さなコンパクトカメラで朝の野沢温泉村の風景をたくさん撮った。リフト券は4時間券。12時半まで。14時すぎには飯山駅。新幹線で金沢。それからサンダーバードで京都駅に19時。時間は短いがそれまで野沢温泉を満喫だ。

ポケットに入れてるウイスキーを一口飲みゲレンデに向かった。

2023年4月3日月曜日

野沢温泉の朝

夕食の後、野沢温泉の街に出かけた。たくさんいただいたので軽い散歩もいいだろう。BARの一軒でも見つけるのもよしだ。たかさかは野沢温泉の街中から離れているのでブラブラ歩いて行く。野沢温泉は古い街なので全てが昭和のままが色濃く残り風情がある。その、昭和な懐かしいお土産屋さんや町中華や居酒屋を見ながら散策した。BARが一軒あったので一杯だけ飲み宿へ戻る。寝る前にウイスキーを飲み消灯した。さすがに疲れていたのかすぐ寝てしまい6時ごろ目が覚めてそのまま「中尾の湯」に行き贅沢にも朝から熱々の温泉に浸かる。早朝だったのかまた誰もいない独り占めの温泉。こんなことがあろうかと缶ビールを持ってきたので湯船に浸かりながら冷たいビールをサクッと飲み干し、今日は12時まで滑って帰路につく。怪我だけ注意して安全に終わろう。100%いい思い出だけで終わらせたい。

朝ご飯は本当に目玉焼きと鮭を用意してくれた。部屋は帰るまで荷物置いといていいよ、ゆっくりしてね、と女将さん。この日も天気は最高。今日は帰る日なので時間が少ない。滑るコースも決めてレストハウスもいつものあそこ。最後は山頂から一気に滑り終え、さよなら野沢温泉だ。