昔、過去形な話ではないが街の商業用ライトにはネオンが使われていた。街中だけではない。パチンコ屋もここぞとばかりに派手なネオンが輝いてリズミカルに、タッタッタッと順番に光り始めパァーンと全てのネオンライトがフラッシュし、そして全てが消えたその瞬間からまたタッタッタッと光り始まる。街中のパチンコ屋だけではない。ナイトクラブもBARも百貨店も梅田や三宮駅にも夜になると必ずネオンサインが輝いていた。20代の若い頃NYとロスに住んでた時もネオンが輝いてた。あの頃のラスベガスもネオン全盛期だったかもしれない。今はLEDに移りつつあるが、俺的にはネオンにしかない魅力はあると思う。だから20年ちょい前に開業した時にお店の看板には絶対ネオンを使いたいと決めていたのでなけなしの開業資金から確か25万をネオンライトに確保してそのネオンサインのデザインを栄町のBARムーンライトのマスターと考え、ネオン業者をタウンページで見つけてお願いしたのが「カンサイネオン」の井野君。それから何度か移転したがそのネオンをずーっと持ってきて今でも夜になれば僕のお店を輝かせ「今夜も営業してます」とお客さんに知らせてくれている。
今、こう書いているうちに、改めて井野君との長いお付き合いに感動しているし、ネオンの良さを再確認している。
井野君によると、LEDに街中のライトが移行しつつある今、どうやらネオンの良さや魅力が見なおされ嬉しい事にネオンを必要としている若い人が増えているようだ。井野君から聞いた少しお洒落な話をしよう。日本で普及している赤色のネオンライトはなぜか100%イタリア製らしい。洒落ていると思う。
井野君は僕とほぼ同い年。井野君と知り合いお互い50も過ぎた。その20年の月日に井野君は髪の毛がほぼほぼ消滅し俺は、なんの成長もないままの男になってしまった。残ったのは、美味い酒、変わらん女好きのエロ魂、三流の男義。
そんな井野君が誕生日に、知ってる人ならこのワインの凄さをわかるだろう。プレゼントしてくれた。
かなわんで、ほんまに。