シェローズのオーナーさんは、数回お店でお話しただけなのに、こんなに素晴らしい歴史をお持ちなのに、優しく、ユーモアのセンスがエース級で、いつも楽しいお酒を飲まれ、太陽のような奥様を伴侶に輝いておられるシェフ。なにより人柄なのだ。
僕は、年に数回しか持つことのないナイフとフォークのお料理。たとえランチといえ背筋が伸びる。それでもシェフの作るお料理が食べたい。そして、こんな素晴らしいシェフを、新しく出来た先輩を彼女に紹介したい。そんな気持ちで白いシャツにアイロンかけて北野まで歩いた。
サラダ、前菜、メインの前にシェフがサービスで甘い一品を。食後のスイーツもシェフのベテランのテクニックがお口いっぱいに。お食事中もキッチンからシェフの軽いジョークが連打。フレンチは、肩を張るんやないよ。楽しく時間を過ごすのが本当のフレンチやで。と、教えてくれる器の大きなシェフ。マダムも、それ以上に明るい接客。その2人が作り上げたフランス料理。サラッとけっして重たくない仕上がりのお料理。
とにかく最初から最後まで楽しい時間。
ごちそう様でした、と席を立つとシェフが
「一緒に写真撮りましょうよ!」と、フロントで何枚も肩を組んで写真を撮った。
正直、猛暑や台風やいろんなことが重なりキツイ日々を過ごしてる。一筋縄ではいかんなぁ。バイト、支払い、税金、とにかく問題が山盛りですわ。
それでも、前に向かい、歩いたり走ったりしなければならないよなぁ。そんなブルーな気分になるけど、ふと心に浮かぶ仲間の顔があると、やっぱり頑張ろうとギアが入る。そして会いたくなる。
シェローズ。
出会えて本当にありがとう!