2024年4月2日火曜日

さよなら野沢温泉

おばちゃんに、また来年やねとさよならし山頂から一気に下山した。2時すぎにバスに乗り飯山駅まで、それから新幹線で敦賀。で、サンダーバードに乗り換え京都だ。最後に温泉に浸かりたかったが、温泉と滑るならどうすると考えたけど滑るほうを選んだ。

25年ほど前に交通事故で右半身に麻痺が残り、リハビリを兼ねて始めたスノーボード。そのスノーボードの楽しみは毎年新鮮だ。そこには旅する楽しみ、スポーツとしての楽しみもありやはり奥が深い。そして温泉もある。京都を離れて、一旦、頭の思考回路がリセットされ現実逃避は出来るわ朝からビールやハイボール、日本酒も飲み滑りレストハウスで雪景色を何も考えず眺めて、なにかはわからないが自分との会話がたっぷり出来る。哲学的な俺になれる。野沢温泉は熱いし野沢菜はサクサクしてるし、3月も終わりになると雪溶けが始まり野沢温泉村のせせらぎも雪が溶けて滝のように水が勢いよく流れる音が聞こえる。そう、春を告げるのだ。その水流のぶつかる音は村全体に響き、張り詰めた冬の厳しさはもう過去になり、村にも旅行者は消えのんびりした時間がゆっくり流れるのだ。

今朝、まとめた荷物は宿の玄関先に置いていた。宅急便でまとめて送る。1時間ほど村内を散歩してバス乗り場に行く。2時20分にバスは野沢温泉を離れた。

その瞬間、全ては過去になって僕の冬は終わった。