それでも振り返れば、台風一過の爽やかな、もしまだ夏の終わりと言えるなら、誰もいない家の下の浜辺でバスタオルひいて、身体が熱くなれば海に入り少し泳いで身体を冷やす。部屋に帰れば冷えた白ワイン飲んでボサノバ流してただ夕日を眺めて漁港まで散歩する。こんな時間を過ごせる。お金はないが静かな贅沢に、時と時の間に生きてる満足感に今年の夏の思い出、最後の章となった。やっぱり夏って特別な季節なんだなと。
なんなんだろう。この感覚は。
そうだ。小学時代の夏休みのラスト10日の、寂しさと悲しみと、これから始まる重たい気持ちが交差するあの頃と全く同じなんだなと。
仕事スイッチまで、もう少しだ。
垂水の昭和喫茶にて。