知り合いも1人ずつ増えて、常連さんも少しずつ。餃子の反響もいいし、お客さんがインスタに載せてその枝が増えて、最高のスタート。でも、その全てのきっかけはバッキーさんのおかげ。ロマンの(バッキーさんの息子)のおかげ。楽庵の大将のおかげ。四条河原町裏の物件でないとこの結果はない。断言出来る。それを導いてくれたのがバッキーさん。恩人よ。
京都の暮らしも慣れてきた。
毎晩大好きな銭湯に行き幸せや。
さあ、2ヶ月目が始まった。
毎晩、餃子の味見をしている。俺の舌が間違えてなかったらこの餃子なら大丈夫。この20年ほど頑張ってきた結果がようやく実り出した。それと同時に、俺のまねごとしているクソみたいな餃子と一緒にすんなというのがパワーにもなっている。
食べ物や酒の味を教えてくれた母に、本当に感謝している。この舌を鍛えてくれた母に恩返ししないといけない。
母がいなければ、そしてあいつがいなければ、京都で餃子を焼いていない。
満月を見ると母に感謝するようになった。