2019年10月20日日曜日

誕生日

先日、53の誕生日を迎えた。若い頃は誕生日に友人集めてどんちゃん騒ぎしたもんやがもうそんなガラでもなくなった。それより僕を産んでくれた母にありがとうと思う。母は父とは相性が合わなくて気がつけば母がいろんな仕事しながら稼いで僕を作ってくれたと思う。父は父で破天荒なスタイルで生きていた。父は神様みたいな人やった。父は父ではなかった。父は東京に住んでいたから会うこともあまりなかったが、とにかく面白い人で常にユーモアを忘れずに堂々と生きていた。任侠な人やった。母は真っ直ぐな人で好き嫌いがはっきりしていて、かっこよかった。父も母も死に際がクールやった。父が先にあの世に行った。父は癌で心臓が止まるストップウォッチを持っていて、ある日東京から電話あり「もうそろそろ死ぬから会いに来い」と言う。そやから新幹線に乗り父のいる東京通信病院に会いに行き最後のお別れをした。父はあと1週間やからもう今日が最後や。パパみたいに東京で仕事しろ。神戸にいたらあかん。それからパパは楽しい人生やった。と、言って初めて父の目から涙が落ちるのを見た。それから新幹線で神戸に帰ったその夜、父は旅立った。母のことはまたあらためて書きたい。
 
そんな父と母の作品が古屋泰三。
 
誕生日を迎えて改めて思う。父と母に感謝やと。
 
そんな夜、ツレが誕生日を祝ってくれた。ケーキなんか作ってくれて元町駅南の「焼肉アカツキ」で乾杯して記憶ぶっとぶくらい飲んでもて面目丸潰れの巻。高校の時の同級生の粋なツレはエロDVDのパッケージ仕様のパッケージの中にツレがオレの似顔絵を描いてくれた。洒落た男よ。一番大好きなBARのムロさんからキレキレの日本酒を届けてくれた。京都の芸者の姉さんが晩ご飯連れてくれた。 
 
この一年も、やらないとアカン事が山ほどある。
 
これでいいのだ。