京都の夏は暑いというがホンマに暑いと思う。先日、月に一度くらい神戸から調理食材の配達のにいちゃんが配達しにきたが開口一番「京都は暑すぎますわ」と言っていた。近年の温暖化で夏の暑さは異常やからかなり過ごしにくい。まして京都の夏は、となるが僕は京都の夏は好きだ。そして初夏の訪れとともに祇園祭が始まる。
7月の中頃になると四条烏丸あたりの路地には鉾が並び、四条通りにはコンチキチンの音が流れ、港町神戸から来た俺にはまるで異国の様だ。そして京都に来る女性の旅行者はレンタルで着物を着て京都の街を歩いて散策するがこの時期になると着物から涼しげな浴衣に様変わりし、それすら夏の訪れを感じる。僕は白い浴衣の後ろ姿が好きだ。祇園祭が終われば大文字の送り火がやってくる。ずーっと餃子を焼いてるから京都の夏祭りを見る事はないが、まあいつか見る日もあるだろう。
ベランダで育てている桔梗も満開だ。もう20年近く道中している桔梗。今年は去年に咲いた桔梗の花に出来た種が飛び別の鉢から新しい桔梗の芽が出て来た。出来れば長生きして欲しいと願う。
ベランダには数種類の植物を育てているが特別な手入れなどしていない。水を与えるだけ。山で見つけたなにかわからん種をひらって植えたやつや、ゴミ箱に捨てていたスダチの種を育てている。ようはなんでもいい。そこに植物があれば水を与え成長を助けて生きる姿を見る。俺が水を与え植物を助けているのか、植物が生きてる姿を俺に見せて俺を励ましているのか。
どうでもいい雑草も俺がいないと枯れてしまう。だから価値のない植物ですら愛着が湧いてくる。そして、そんな雑草から教えてくれる事もある。